ヤスさん ランチはどのお店でするの~?

角のお店か、少し行った先のお店の2件がほとんどですね

やっぱり、ほとんどお店決まってるね~これには理由があるよ

そうなんですか 深く考えた事ないです

じゃあ 行動経済学で説明するよ

損失回避の傾向

世の中には、たくさんのお店があるのについつい行ったことのあるお店に行ってしまいます。

どうしてこんな行動をとるのでしょうか?

ここに、どんな心の動きがあるか表現してみます。

外にある看板メニューを見て、値段はいつも行く店と変わらないし、外から見た限りでは、お店の雰囲気もよさそう~美味しいかもしれない~

でも 万が一、苦手な味付けかもしれないし、すぐに料理が出てこなくて、仕事に遅れるかもしれない。それだと困るし、やっぱりいつものお店でいいか。

こんな考えが頭をよぎり、結局冒険することなくいつものお店に行きます。

言われて見ればこんな風に考えていつも同じ店に行ってますね

これを行動経済学では損失回避の傾向って言うんだよ
人は自分の経験をもとに、失敗したくないという気持ちを強く持っています。

得をしたい、利益を得たいという気持ちよりも、損をしたくないという気持ちの方がはるかに強く感じるようになっています。

その理由で新しいお店を開拓せず、無難な選択をして同じ店で食べたことのある食事をいつも注文する傾向にあります。

個人的には、女性の方が、新しいお店を開拓する方が多く、男性にこの同じ店に行くという行動が、多いように思います。

これを行動経済学では損失の回避の傾向と呼んでいます。

損失回避の傾向の強い人は、同じ店でも同じメニューを頼んでしまう傾向があります。

それでオヤジさん、いつもトンカツなんですね

ばれたか~ほぼトンカツやね~
もし違うものを頼んで、口にあわなかったら嫌だという気持ちが心の奥に隠されているので、このような行動になります。
不景気になると定番商品が売れるのもこの損失回避の傾向が働いています。
新しいものをいろいろ買わないで、いつもの味でいつもの価格、これを求めます。
もし違うものを買って失敗して、後で後悔するよりはいつもの物でいいと、人は考えてしまいます。
普通に考えれば同じような金額を出すのであれば、いろんなお店に行ってそれぞれの味を試した方が楽しい感じがしますよね。
そこで、今行ってるお店より自分の口に合う食事を提供してくれるお店に出会えるチャンスもあるかもしれません。
でも人は、失敗したくないという気持ちが強く、なかなか行動に移す事ができません。
現代は情報社会です、なぜ同じお店に行く傾向があるか解ったところで、情報を駆使して、新しいお店の開拓へ、行ってみるのもいいかのしれません。
そこで、新しい驚きや、思わぬ発見がある可能性もあります。

じゃあオヤジさん 今度この新しいお店いきましょうよ

そやね~じゃあ 考えとくわ~

あかん 損失回避の傾向が強い人や

 

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